サウナブームを迎える今日この頃、風呂上がりのドリンクに変化が起こっています。
これまでは、牛乳が定番でしたが、「オロポ」という名のドリンクがその地位を奪いつつあります。
ここでは、「オロポ」とは何か、そしてその作り方をご紹介します。
黄金比の割合で配合された「オロポ」は格別なものです。
味はマッチに似ていると言われているので、その違いについても考察します。
オロポとは「サウナー御用達ドリンク」
六本木の老舗サウナ店「アダムとイブ」発祥とされるサウナー御用達のドリンクです。
その名前の通り、「オロナミンC」と「ポカリスウェット」を混ぜたものです。
オロポは”風呂上がりの牛乳を超える”ものだと筆者は思っています。
たまにコーヒー牛乳やフルーツオレも飲みたくなりますが・・・笑
ちなみに、「アダムとイブ」はオリエンタルラジオの藤森さん行きつけのサウナ店だそうです。
以前の記事で「オロポとは?」について詳しく書いているので、こちらも参考ください。
オロポの味はマッチと似ている
オロポを初めて飲んだ人からは「MATCH(マッチ)」に近いという声を聴きます。
筆者もこの部分は完全に同感です。
違いについては後程、触れさせていただきます。
しかし、サウナ後は「マッチ」ではなく、「オロポ」を飲みたいと強く思ってしまいます。
オロポとマッチの違い
3つの観点から、オロポとマッチの違いをご紹介します。
ここでは、オロポはオロナミンCとポカリスウェットを同量(1:1)の割合で配合したものと仮定します。
各製品の情報は「公式HP」から引用しました。
【オロナミンC】
大塚製薬公式HP
1本(120ml)当たり:エネルギー 79kcal、タンパク質 0g、脂質 0g、炭水化物 19g、食塩相当量 0g、ビタミンB2 2.4mg、ビタミンB6 4.9mg、ナイアシン 12mg、ビタミンC 220mg
【ポカリスウェット】
ポカリスウェット公式HP
100ml当たり:エネルギー 25kcal、タンパク質 0g、脂質 0g、炭水化物 6.2g、食塩相当量 0.12g、カリウム 20mg、カルシウム 2mg、マグネシウム 0.6mg
【マッチ】
大塚食品公式HP
100ml当たり:エネルギー:39kca、たんぱく質:0、脂質:0、炭水化物:9.8g(糖質:9.8g 食物繊維:0g)、食塩相当量:0.089g、カリウム:15mg、カルシウム:1~4mg、マグネシウム:0.4~1.5mg、V.B6:1.3mg、ナイアシン:2.7mg、V.C:70mg
オロポとマッチの違い①:カロリー
「栄養成分表示」から算出したところ、以下の結果が得られました。
オロポ:90kcal(100ml当たり)
マッチ:39kcal(100ml当たり)
マッチがオロポの約半分ということでした。
90kcalはどんなもの?ということですが、おにぎり1つが約200kcalなので、おにぎり半分弱というレベル感です。
オロポとマッチの違い②:ビタミンC
「栄養成分表示」から算出したところ、以下の結果が得られました。
オロポ:183mg(100ml当たり)
マッチ:70mg(100ml当たり)
オロポが2.5倍以上のビタミンCを摂取できることがわかりました。
サウナにおいて、人は暑さをストレスとして感じます。
ストレスを多く感じることで、ビタミンCを消費してしまうので、補給する意味合いでサウナー達はオロポを飲んでいると言えそうです。
また、喫煙者はビタミンC が不足気味であると言われているので、積極的に摂取しても良いかもしれません。
オロポとマッチの違い③:味
気になる味ですが、オロポはマッチと比較して、「マイルドで、甘みを感じる」違いがあります。
これはオロポの配合(「オロナミンC」と「ポカリスウェット」の割合)で変わってきますので、気になる”黄金比”については、後程、触れさせていただきます。
オロポの"基本的な"作り方
用意するものは、オロナミンCとポカリスウェットです。
そして、グラスと氷も用意しましょう。
グラスに氷を注ぎます
そこにオロナミンCを全て投入します。
最後に、溢れない程度にポカリスウェットを注いで「完成」です。
グラスや氷を用意できない場合は、ポカリスウェットの容器にオロナミンCを注ぐという方法もあります。
オロナミンCとポカリスウェットの割合については、後程ご紹介します。
オロポの”黄金比割合”での配合
気になるオロポの”黄金比割合”での配合をご紹介します。
世間でオロポの黄金比といわれているのは、オロナミンCとポカリスウェットを同量(1:1)とするものです。
「本当に同量の割合で配合するのが良いのか?黄金比なのか?」ということを考察します。
2種類以上の材料を混ぜ合わせたドリンクを「カクテル」と言います。
オロポもカクテルと言えます。
カクテルで最も大切な要素は、2種類以上の材料を混ぜ合わせて、1種類を超える新しい美味しい味を生み出すことにあります。
つまり、混ぜ合わせた材料のどれかが突出しては成立しないということです。
この時にポイントとなるのは、①酸味、②甘味、③辛味です。
オロポの場合は、オロナミンCの「①酸味」とポカリスウェットの「②甘味」の両方を最高の割合で配合したものを黄金比と定義付けることができます。
それでは考察スタートです。
オロポの”黄金比割合”での配合「1:1」
ポカリスウェットをオロナミンCの同量とします。
オロナミンCの酸味がポカリスウェットの甘味に勝っています。
そのため、ポカリスウェットを増やしていることにします。
オロポの”黄金比割合”での配合「1:2」
ポカリスウェットをオロナミンCの2倍量にします。
酸味と甘味のバランスがとても良くなりました。
オロポの”黄金比割合”での配合「1:3」
ポカリスウェットをオロナミンCの3倍量にします。
ポカリスウェットの甘味を強く感じてしまい、別のスポーツドリンクという印象を受けました。
結論:「1:2」がオロポの”黄金比割合”での配合
以上の考察から、オロポの黄金比割合”での配合は、「ポカリスウェットをオロナミンCの2倍量」にすることでした。
人間は温度によって、味覚が変わると言われています。
「オロポ」においては、温度が低い程「酸味」を感じ、高い程「甘味」を感じます。
上記考察は、十分に冷えているシーンとなりますので、冷えが足りない場合は、「甘味」を感じてしまうので、オロナミンCの量を少し増やしても良いかもしれません。