サウナで「ととのう」という言葉が流行っています。
友人の影響で筆者も「サ活」を始めました。
※サ活とは・・・サウナ活動の略です。
中毒性のある快感を意味する「ととのう」を追い求めて、サウナで整わない原因と「ととのう」ための効果的なサウナの入り方を調査しました。
サウナで「ととのう」ことを意味する“サウナトランス”
「ととのう」は“サ道”の筆者であるタナカカツキ氏が使い始めた言葉で、サウナ⇒水風呂⇒休憩(外気浴)のセットを繰り返すことによって、体の血行が良くなり、外気浴時に「体がフワッとする高揚感に満たされる」ことを指します。
これはサウナトランスとも呼ばれており、この「ととのいタイム」は至福の時です。
サウナ時や水風呂時の気持ちいいとは違うので、ご注意ください。
「ととのう」のメカニズムは身体の危機からの解放
「ととのう」の正体は副交感神経が優位になることで発生する脳内物質「β-エンドルフィン」です。
難しいと思われるかも知れませんので、わかりやすくご説明します。
仕組みは簡単です。
サウナ時の猛烈な暑さと水風呂時の強烈な冷たさは身体にとっては、厳しい環境(いわゆる危機)に置かれているので、危険信号を出しています。(交感神経が優位)
続く、外気浴時には、このストレスから一気に開放され、危険信号をなくします。(副交感神経が優位)
この副交感神経が優位になる際に脳内物質「β-エンドルフィン」が分泌されます。
「β-エンドルフィン」は苦痛を取り除く効果があると言われており、脳内に分泌されると鎮痛効果、気分の高揚、幸福感が得られます。
その他にも、思考力、想像力、記憶力の向上にも繋がると言われています。
マラソンにおける「ランナーズハイ」も苦しい状況が続いた後にやっていくるもので、“苦痛”を取り除く際にこの「β-エンドルフィン」多く分泌され、陶酔感が得られます。
サウナで整わない原因は3つ
「ととのう」意味とメカニズムは理解いただけたと思います。
この「ととのう」ですが、誰でも得られるものではありません。
筆者も体験するまでは1カ月程かかりました。
なぜ整わないのか?その原因についてご紹介します。
サウナで整わない原因は、サウナ時、水風呂時、外気浴時にあります。
整わない原因①サウナ:身体の温まりが足りない
身体が十分に温まめることで整いやすいと言われています。
ポイントは手足がしっかりと温まることです。
1段違うと10℃変わると言われているので、足は頭に比べて温まりにくいです。
おすすめは「あぐらを組むこと」です。
これにより、温度差がなくなり、足が温まりやすくなります。
一方、頭は身体より温まりやすく「のぼせる」原因になります。
そんな方には、「サウナハット」がおすすめです。
温度と時間は個人差があるので、自分に適した温度と時間を見つけることが肝になります。
ちなみに筆者はドライサウナ(80~100℃)では1セット約8分(上段)を目安にしています。
今日は「ととのい」が足りないなという時は、時間を少し長くして10~12分入る時もあります。
整わない原因②水風呂:温度が高い
水風呂の温度が低いと整いやすいと言われています。
サウナフリーク(サウナ熱狂者)の間では、シングル(水風呂の温度が一桁℃)と呼ばれており、玄人になるとグルシンとも言われているそうです。
「お寿司」を「シースー」と言う感覚でしょうか。
もちろん個人差があるので、どの温度が適切かは人それぞれです。
筆者は最低16℃以下を利用しており、14℃以下が理想です。
いくつかのサウナ施設を試してみることが良いです。
整わない原因③外気浴:リラックス出来ていない
「ととのう」のメカニズムを説明した際にも言いましたが、身体の危機からの解放です。
サウナでしっかりと温めて、水風呂でしっかりと冷やし、外気浴でしっかりとリラックスすることが大切です。
外気浴時に、周りが気になったり、雑念があったり、神経が落ち着いていないと、副交感神経が優位にならず、脳内物質「β-エンドルフィン」が分泌されづらい事態になります。
思いっきりリラックス出来る、気持ちづくりと環境づくりが必要です。
サウナの効果的な「ととのう」入り方
サウナで整わない原因については、先程ご紹介しましたが、ここでは「ととのう」ためのサウナの効果的な入り方をご紹介します。
「水分補給」「事前に身体を洗う」「タオルでの水分拭き取り」などがポイントになります。
STEP1:水分補給
浴室に入る前には水分補給をきちんとしましょう。
サウナでは大量の汗をかくので、脱水症状になります。
おすすめは「イオンウォーター」です。「ポカリスエット」でも構いません。
「水」でも良いのですが、「スポーツドリンク」により汗で失われ恵右塩分とミネラル補給できます。
STEP2:身体を洗う
サウナに入る前は身体と頭をきちんと洗いましょう。
他のお客さんへのマナーという意味もありますが、汗をかきやすくする効果があります。
皮膚の汗腺が汚れで蓋がされていると、汗をかきづらくなります。
STEP3:湯船に浸かる(少し温まる程度)
サウナ効果を高めるために、少し湯船に浸かることをおすすめします。
特に冬場は身体が冷え切っていますので、サウナに入る前に少し温まる程度に湯船に入ることで、サウナ時で身体の芯を温める下地作りが出来ます。
空気と水では熱の伝導率が約1/20と言われています。
STEP4:タオルで水分を拭き取る
忘れがちなのですが、サウナに入る前は身体の水分をきちんと拭き取ることをおすすめします。
身体がビチャビチャのままだと、うまく発汗することが出来ず、サウナ効果が半減します。
忘れずにタオルで身体の水分を拭き取りましょう。
STEP5:サウナ8分(サウナハット+あぐら組み)
ようやくお待ちかねのサウナ室に入室です。
時間の目安は約8分です。
しんどくなりそうであれば、無理せずに決めた時間より前でも退室しましょう。
肝心の座る場所ですが、上段がおすすめです。
上段は蒸気が溜まりやすく、温度も暑くなっているので、身体が温まりやすいです。
一段変わると10℃違うと言われているので、あぐらを組むことで足もきちんと温めて、逆に頭はサウナハットを被ることで「のぼせ」などを解消し、効率よく身体を温めます。
STEP6:水風呂2分(かけ水を忘れずに)
サウナ室から退室すると、すぐに水風呂に入ります。
ただし、この時いきなり入るのではなく、かけ水をしましょう。
身体には汗がたくさんついているので、それを流すという意味での他のお客さんへのマナーに加えて、身体を少し慣らす効果があります。
入った瞬間は、ヒヤッとしますが、肩まできちんと浸かりグッと我慢しましょう。
すると心地よい「プチトランス」状態になります。
目安は約2分です。
サウナは水風呂が主役と言われています。
STEP7:外気浴10分+水分補給
椅子に腰かけたり、寝転がれるスペースがあればそこに寝転がり、休憩します。
水分補給も忘れずにしましょう。
この時きちんとリラックスすることがポイントです。
邪念を払い、リラックスすることだけに集中してください。
すると「ととのう(=サウナトランス)」に浸れる「ととのいタイム」を満喫することが出来ます。
整わない場合はサウナ時、水風呂時、外気浴時にあるので、それらを調整することで、自分の「ととのう」ポイントを見つける必要があります。
STEP8:STEP5~7を合計3セット繰り返す
上記STEP5~7を合計3セット繰り返しましょう。
徐々に「ととのい」が増して、身体も心も「ととのう」こと間違いなしです。