ミニマリストとは「必要最小限のものだけで暮らす人」のことで、2010年頃から海外で浸透していった考え方で日本でも徐々に取り入れられて、2017年頃からムーブメントになっています。
しかし最近では「ミニマリストは気持ち悪い」という意見や口コミなどもよく耳にするようになりした。
その原因の一つがメディアが過剰にミニマリストを取りあげていて、ミニマリスト本来の姿をしっかりと伝えてないからではないでしょうか。
ミニマリストが気持ち悪いといわれる理由や原因を、深堀りしてお伝えします。
ミニマリストが気持ち悪いというのはただのイメージ
ミニマリストには大きく分けて3つのタイプがあります。
・無駄をすべて断捨離するストイックタイプのミニマリスト
・お気に入りのものは断捨離しない普通のミニマリスト
・上質なものだけに囲まれたいお金持ちのミニマリスト
でも世間一般のイメージは、「金がないからものを減らして生活している」と考える人はまだまだたくさんいます。特にミニマリストを理解しない、50代以上に多い傾向があります。
またメディアで紹介されるのは、一部の無駄をすべて排除するストイックタイプのミニマリストであることが原因となっています。ミニマリストのいき過ぎた行動ばかりがフォーカスされるので、気持ち悪いというイメージが定着していきます。
ミニマリストをより理解するために、それぞれのタイプを理解しましょう。
無駄をすべて断捨離するストイックタイプのミニマリスト
無駄をすべて断捨離するストイックタイプは、極限まで無駄を嫌うタイプです。
部屋の中にはほとんどものを置かず、寝具は折りたたみのマットレスを使い、「テレビ」「洗濯機」「冷蔵庫」などかつては三種の神器と呼ばれた家電なども断捨離します。
メディアで取り上げられるのは、このような極限まで断捨離をするミニマリストであるため、「逆に不便では...」と疑問が湧いて「ミニマリスト=気持ち悪い」という構図ができあがります。
テレビは必要としな人が増えていますが、「洗濯機」「冷蔵庫」まで断捨離するのはまだまだ一番のミニマリストだけだということはあまり伝えられません。
お気に入りのものは断捨離しない普通のミニマリスト
ミニマリスト=貧乏/低収入という考え方は間違っていて、確かにミニマリストは月に10万円の生活費があれば暮らせますが、決して金がないわけではありません。
一般的なミニマリストは平均的な収入があり、お気に入りのガジェットや家電、衣類などは、こだわりぬいたものを選びます。
書籍やCD、DVDなどといったデジタル化にできるものは断捨離しますが、趣味で使っているお気に入りのものまでは断捨離はしません。
上質なものだけに囲まれたいお金持ちミニマリスト
最後は、上流階級のミニマリストです。イメージしやすい有名人でいえば、ローランドさんのように「上質なものだけに囲まれたい」というミニマリストです。
大きな高級マンションに住んでいますが、ものは少なめで一品一品にこだわりがあります。
ミニマリストが気持ち悪いと思われる原因
ミニマリストが「気持ち悪い」と思われる原因は、ミニマリストの思想や行動に原因があります。
しかしそれも、世間一般のミニマリストに対するイメージ似すぎない部分が大きいようです。
ミニマリストになると幸せになるという考え方の押し付け
「ミニマリスト=幸せ」というミニマリストの思想は、世界的にあります。
必要最低限のものでも、十分に幸せに暮らせいけて、物欲に惑わされなくなります。
しかし幸せかどうかは個人の主観的なもので、ミニマリストになったから幸せになるって押し付けは、気持ち悪いという原因になっています。
ものを捨てるメリットよりものデメリットのほうが大きい
ミニマリストの目的が断捨離することにフォーカスしすぎていて、一般的には捨てるメリットよりもの、デメリットのほうが大きいと感じてしまうから「気持ち悪い」と言われます。
例えば
「洗濯機を捨てて、衣類を手洗いする」
「冷蔵庫を捨てて、毎日その日必要なものを買い出しに行く」
「掃除機を捨てて、雑巾がけをする」
などなど、捨てることで作業に手間がかかり時間が必要になるので、デメリットの方が多くなればそれは本末転倒になります。
何が楽しいのか理解できない
ミニマリストの生活スタイルはワンパターンで、食事も質素なのでまるで修行でもしているかのように感じて「気持ち悪い」と言われます。
衣類の制服化や、友人などと飲みにもいかず夜は動画観賞するなど、毎日同じルーティーンを繰り返す生活はハリがないようにみえます。
まとめ
ものを捨てることを第一優先させると、ミニマリストとしていき過ぎの断捨離になり本末転倒になります。
またミニマリストを節約の手段としてだけとして捉えてしますと、どうしても生活がワンパターン化して一般的にも幸せそうにみえないので、「気持ち悪い」と思われてしまいます。
ですのでミニマリストという言葉に縛られず、自分らしい生活を送ることが大切なのではないでしょうか。