「ミニマリスト」という言葉をご存知でしょうか?
ミニマリストとは、身の回りの物を必要最小限にし、自分に必要な物に囲まれることで豊かに生きられるという考え方を持つ人のことを指します。
その考え方で生きてきたミニマリストが「ミニマリストをやめよう」と思う理由ってどんなことなのか気になりますよね。
もし、今ミニマリストを目指して物を減らしている方も、この理由を知ったらミニマリストになることをやめるかもしれません。
ミニマリストは、どんな理由で生活のミニマル化をやめようと思ったのか、ご紹介します。
ミニマリストがミニマル化をやめた理由
ミニマリストの考え方を持ちながら生きている方は、世界に多くいます。その人数分、「ミニマリストをやめよう」と思う理由がありますよね。
その理由を数パターンご紹介しようと思います。
新しいことに踏み出せなくなっていることに気づいた
ミニマリストは、身の回りの物を必要最小限にするため、無駄な買い物などをすることがなくなります。
また、着る服や食べる物など、毎日繰り返すことはルーティン化しているので、毎日が同じような日の繰り返しなのです。
その生活は色々なことを考えずに毎日が過ぎるため、最初はストレスフリーで心地の良い日々が続きます。
しかし、長く続けていると、刺激がない毎日を過ごしていることに気づくのです。
このように、新しい趣味に踏み出そうとしても「無駄な出費」と捉えてしまい、踏み出せなくなるという負の連鎖にハマってしまうことがあります。
負の連鎖にハマっていることに気づき、ミニマリストをやめた方もいらっしゃるのです。
物欲をセーブすることにストレスを感じた
人間が持つ欲求で、三大欲求と呼ばれるものが「食欲・睡眠欲・性欲」ですよね。
これと並ぶくらい強い欲求が「物欲」です。
人によっては物欲が全くないという方もいらっしゃいますが、新しい洋服や本、コレクションしている物など、物が欲しくなるのは当たり前にある欲求です。
ミニマリストは、必要最小限の物しか身の回りに置かないため、物を購入することが少なくなります。
これは節約に繋がりますが、逆にストレスに感じる方も多いです。
特に、過去に普通に生活していて、ミニマリストになった方は、このストレスを感じやすいと言われています。
自分を豊かにするために物を少なくしているのに、それにストレスを感じてしまうならミニマリストになる意味がありませんよね。
それなら、欲しい物を購入して、ストレスフリーになったほうがよっぽど豊かです。物欲をセーブすることにストレスを感じる場合は、ミニマリストに向いていない可能性が高いです。
家の中の「無駄」を探してしまう
ミニマリストは、身の回りの物を必要最低限にするために、物に対して「必要か?不要か?」と考えます。
このように考えるのが当たり前になるので、家にいても家の中の「無駄」を探してしまうようになるのです。
「今、家の中にある物は私に必要な物。」と思うことができれば、無駄を探すことはしなくなります。
しかし、常日頃から物に対しての必要性を考えるようになると、精神的ストレスになってしまうことがあるのです。
最悪の場合、物を捨てないと平常心を保てなくなることもあります。
この精神的ストレスを感じるようになると、「物を減らして、豊かに生きる」というミニマリストの目的からは外れていることになります。
このストレスから、ミニマリストをやめようと思う方は多いようです。
恋人ができた
恋人ができたタイミングでミニマリストをやめる方もいらっしゃいます。
一人暮らしをしている場合、恋人が家に来ることが考えられますよね。ミニマリストの家は、必要最低限の物しか置いていないため、一般人から見ると「物がない」と思われてしまいます。
このようなことを思われないように自ら行動するか、恋人に指摘されることがミニマリストをやめるきっかけになることもあります。
ミニマリストは、日本ではまだまだ普及していない考え方で、一部の人しか実践していません。自分以外の人に、ミニマリストの考え方を理解してもらうのはまだまだ難しいのかもしれません。
個性がなくなっていく
実家であっても、一人暮らしであっても、自分の部屋は個性を表現する場所でもありますよね。
部屋のインテリアをどんな色で合わせて、どんな雰囲気にするかは人それぞれの個性が出ます。
ミニマリストの場合、物を必要最小限にしたり、シンプルな物で統一するため、個性がなくなっていってしまう可能性が非常に高いです。
「ミニマリスト」も1つの個性ではありますが、それは自分の内側から湧き出る個性とは違いますよね。
人間は一人一人違う個性があるから、人間関係が面白くなっていきます。
ミニマリストという考え方によって、その個性が潰されてしまうのはもったいないですよね。
まとめ
ミニマリストをやめるきっかけや理由について、ご紹介しました。
ミニマリストは物が少なく、スマートな生活をしているので、かっこいい印象がありますよね。
それに憧れを感じてミニマリストになるのは良いことですが、ミニマリストになった場合の生活をしっかりイメージしてから実践するようにしましょう。
せっかく物を減らしたあとに、「やっぱり合わないからやめる」となっても、処分した物は戻ってきません。
お金が余計にかかってしまうことになるので、慎重に判断しましょう。